2016年3月31日木曜日

コーヒー


出たがりて寒い夜半に送り出す猫を満月しらじら照らす

如月の寒強き日に椿咲き山茶花も咲く狂う地球か

(しし)肉を持ちくれし友この美味いもの一家の皆が食べないという

老人の体操の会に参加する女性の数多に圧倒される

コーヒーを一日四杯でやめよとう五杯目からの結界犯さん

寒波くる


如何せん時は止らず元日は後ずさりして遠ざかり行く     

新年に特攻隊を詠う友半年前からためていたとう

これでもかこれでもかとて寒気くるそれでも山茶花紅を誇れり

猪はいつ来るのやら暗闇に目を凝らしても姿は見えず

雪空を仰げば晴れ間見えました電線に鳥二羽おりました

2016年1月27日水曜日

愛猫 小春


凍える心臓


ふきすさぶ師走の風は音を立て凍える心臓いつ止まるやら

年の暮時雨心地にピザを食う晴れ間の見える空を眺めつ

紅色の山茶花今年は不作にてひとつ咲いたら次に一つと

家猫は高齢な上この寒さ細き声で鳴いて擦り寄る

鯉たちは微動だにせず固まりて長いながーい冬を越すべく

平等院鳳凰堂


あこがれの西方浄土をあらわして平等院は硬貨に刻む

鳳凰は万円札に取り込まれあまねく人の世界を照らす

宇治川に添うて歩けば千年のむかしの村にタイムスリップ

これでもかと店の立ち並び天下の宇治茶を誇らしく売る

宇治の地のホームに移りし友の顔農婦変じて色白となる

村祭り


後ろから管を通され大腸の壁を見られるすがたの屈辱

鰯雲高く泳いで秋を知るよろける蟷螂これも秋の日

村祭りカメラ片手に餅もみの青年たちのあと追いかける

声のする方向見ればきみちゃんが元気な姿で畑を耕す

わが猫は我のベッドでひもすがら眠り込んでは空腹で起き


満月仰げばに問いかけるカリフォルニアの見たかと

星空を仰げば無限の大宇宙月は一番近い天体

秋日和車を駆って紀伊の山たどり着いたる熊野本宮

老人ら陶芸作りに挑戦す土こねる手に力を込めて

紋白の番が宙を舞いあそびこの世の秋を謳歌している