2015年4月15日水曜日

土佐みずき


友は言う「土佐みずきに間違いなし」太鼓判にて誇らしく咲く

わが猫にやさしくしよう齢もとり足ひきずれば尚更のこと

待ちわびし春を待たずに死にゆくは鯉いっぴきのあわれな末路

哀れなり年々歳々若返り終には赤子になる映画あり

テロリズム飛行機事故等映像で旅行をせずば遭遇もせず

狼の遠吠え


狼の遠吠え聞こえくるようなこんな夜には月も凍てつく  

うららかな二月の陽気は季の狂い来たる寒波に体備えよ

わが猫は足ひきずれて帰り来るどこのどいつだいじめる猫は

様々なiPSの研究は人間手にした神の領域

白梅の満開なるを前触れにさあ咲き誇れ春の花々

天の川


寒空に横たう天の川はるか遠くへ旅してみたい

大寒にうどんをすする夜半かな人質事件のテレビ見ながら

雪の舞う今日誕生日開戦の翌年生まれて七十余年         

新春の歌会に高野山そこびえに歌も凍てつき結晶となる

「にゃあ」としか鳴かない猫が愛おしい余計な言語は必要もなく

生命誕生


紅白の山茶花めでたく咲きつぎて師走の庭に華やぎて散る

猫抱くと身をくねらせて落ち着かず迷惑そうに我を見つめる

凍てついた池に寄り添う鯉たちは春を待ちわび身じろぎもせず

この年はスタップ細胞に涌いた年りけじょ(・・・・)の夢は儚く消えて

人類は生命誕生の謎残し消えてしまうかこの地球から