2010年2月28日日曜日

青鷺連れて

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青鷺を連れてわが師は逝き給う奥の高野のさらなる遠(おち)へ

花園という里にはたらき鷺を詠み祈り捧げしあなたは遠きに

わが終の師と決めいしに身罷りて仰げば空に黒き雪雲

これからはいただくは無し山畑の葉張り豊かに重き白菜

母恋の歌との出遭いに縁(えにし)得て師との十年まばたきの間に

在りし日のことの数多は消え行くも脳にとどめん確かな幾つ
 
眺めいる川はいちずに流れゆく新しき水つねに注ぎて
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