2014年5月3日土曜日

当麻寺(たいまでら)




極月


さ庭辺に蒟蒻を煮る煙たち師走の風はもみじ葉さらう

さ庭辺にもち米を蒸す煙たち年の瀬の風頬をなぜゆく

極月に友は八朔穫り入れる独り黙して氷雨に濡れて

極月に秋冥菊は棉となり風に抱かれ何処までも行く

わが猫は年の瀬を知らず正月も知らずに年を越そうとしてる