2008年10月14日火曜日


10月12日岸和田だんじり祭り(山側)

奈良県 仏隆寺

武士の威

秋の気の身に及びきし里山に百舌頻(し)き鳴けりなにを告ぐるか

手に入れし小さき冊子に師の俳句B29を詠いておりぬ

車椅子に今日も来たりてひと時をむらの合切伝えてゆきし

ペガサスのつばさ広げて天かける形の雲の黒くひろごる

壇上に倒れて逝きし歌人(うたびと)は細き身ながら武士の威保(も)ちて

あえぎつつ露踏みのぼる坂道の天に遊べる万の羊ら

暑き秋たちまち黒雲かむさりて雷鳴轟くあすかの棚田

曼殊沙華群れ咲く寺に老婆の手引きて石段登るは嫁か

この朝にたなごの幼魚を貰い受けいそぎ飼い方ウェブで探る

鈴虫もわが一族に迎え入れ産卵の床敷き聴き澄ます