2018年6月24日日曜日


筍は天を目指して伸びてゆく真昼の空に鳶が輪を描く

卯月きて猪の来ぬ竹林は筍豊かせっせと掘りぬ

されど風頬なでる風花散らし雪を舞い上げ木を倒す風

されど雲たなびく雲に雨降らし雷起こし台風となる雲

寒き日に隣の主人身罷りて鯉飼う人なく我が池に越す

2018年6月2日土曜日

桜の苑


鯉は今春の温もり身に受けて呪縛とけたかに身をくねらせて

春うらら筍を掘り初音聞く田舎暮らしも馬鹿にはならぬ

山桜今や散り終え山かげに密かにたたずむまた来年に

友とゆく妖精出そうな満開の桜の苑で見る白昼夢

猫は寝る何事もなくすやすやと夜はあれほどうろついたのに