2011年11月29日火曜日
FUKUSHIMA(フクシマ)
「ひこばえ」 17号より
夏の宵銀河横たう黒き空明くれば紺碧白き雷雲
往時には汗する人らの焼酎が一升瓶でわが卓にあり
FUKUSHIMAは怖ろしき地を代名す
世界語となりしTHUNAMIと並ぶ
目高らは頂きし餌を喜びて感謝のまなざしわれに向けいる
老い友は飼いし鰱(たなご)を分けくれる少年のころとなにも変らず
夏の宵銀河横たう黒き空明くれば紺碧白き雷雲
往時には汗する人らの焼酎が一升瓶でわが卓にあり
FUKUSHIMAは怖ろしき地を代名す
世界語となりしTHUNAMIと並ぶ
目高らは頂きし餌を喜びて感謝のまなざしわれに向けいる
老い友は飼いし鰱(たなご)を分けくれる少年のころとなにも変らず
2011年7月1日金曜日
TSUNAMI(ツナミ) その三
歌の題「メルトダウン」としてみるもその言の葉に心が竦む
駄々をこね暴れ放題の原発に政治家どもは権力争い
海人の命と生計(たつき)奪いしはクラーケンとう魔物の仕業か
目覚めては窓開け放つ鯉は無事五月さわやか津波も来ない
鉄線は濃い紫の一輪を何もない朝開きて誇らし
駄々をこね暴れ放題の原発に政治家どもは権力争い
海人の命と生計(たつき)奪いしはクラーケンとう魔物の仕業か
目覚めては窓開け放つ鯉は無事五月さわやか津波も来ない
鉄線は濃い紫の一輪を何もない朝開きて誇らし
TSUNAMI(ツナミ) その二
災害は政争の具となり被災地を訪(と)う為政者のなにやら空し
流されし四十余万の自動車にチャイルドシートも積まれしままに
わが池に青鷺来ぬは巣作りか地震に避難の家族かなしき
戴きし皇帝ダリアを植えました二〇一一ツナミの春に
おおいぬのふぐりの群は風にゆれ夏の訪れ律儀に告げる
流されし四十余万の自動車にチャイルドシートも積まれしままに
わが池に青鷺来ぬは巣作りか地震に避難の家族かなしき
戴きし皇帝ダリアを植えました二〇一一ツナミの春に
おおいぬのふぐりの群は風にゆれ夏の訪れ律儀に告げる
TSUNAMI(ツナミ)
世界語となりし「ツナミ」は名づけたる母国に牙剥き破壊を尽くす
海神はかくなるまでになぜ怒(いか)る核を扱う民は悪いか
窓のそと春の光が眼に沁みて内のテレビは被災を映す
濁流の津波を眼下に子は父に「逃げるの」と聞き「宿題は」と問う
被災地の卒業式の映像に親を亡くせし心はうつらず
海神はかくなるまでになぜ怒(いか)る核を扱う民は悪いか
窓のそと春の光が眼に沁みて内のテレビは被災を映す
濁流の津波を眼下に子は父に「逃げるの」と聞き「宿題は」と問う
被災地の卒業式の映像に親を亡くせし心はうつらず
2011年3月10日木曜日
2011年2月23日水曜日
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