2009年5月12日火曜日

燕

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母の丈抜きし細身の兄妹は桜の下に立ちて眩しも

ひさかたのツバメのさえずり亡母聞くかわが淀みいしこころハレルヤ

待望の燕は奥に迷い込み畳に糞を落とすもうれし

毛の抜けし狸一匹徘徊すわびしき村にも差別なき春

此度こそ更新したかと孫載せる嫁のブログを今また開く

庭の木を〝日向水木〟と命名す深夜におよぶ検索の末

うら若き山伏の法螺たどたどし初午護摩供盛り上がり欠く
ああ

2009年4月19日日曜日


歌友 菅原邸の枝垂桜 3月28日

吉野 4月3日

野良猫

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野良猫は如月に死す人間の憎悪を込めし団子を喰らい

「天国で物持てるならパソコン」とサラリーマンの一位の答え

パソコンにこころ疲れて喉渇き立ちし厨に余寒の闇満つ

うなだれて友に遅れて歩む子の通学風景我に重なる

室満たす大音響のハーモニー独りの無聊一人の快楽

幸せはこれから来るか幼らの流す女雛はゆらゆらとゆく

初午の柴燈護摩供に投ぜらる万の願いに我も一願

2009年3月8日日曜日


紀の川市 粉河の雛流し 紀の川の支流中津川にて 3月3日

西国三十三ヶ所 第三番 粉河寺 初午 護摩供 3月2日

蕗の薹

ああ
凍てつける道ひたすらに登りきし高野結界魂まで冷ゆる

石の道踏めみて進める御廟道大寒の気に魂も凍てつく

昔むかし布団被りて遠吠えの狐の声に身をすくめいし

枯れし木にポップコーンを播く翁忽ちにして梅の花咲く

蕗の薹かなしきまでにほろ苦くふと気にかかる遠住みの子ら
    
混沌の世界をよそに大昼寝生きのつらさも神にゆだねて

摘むきっかけ失いし小指の爪伸びて今日もはたせずひと日暮れたり
qq