2015年12月5日土曜日

のりおちゃん


のりおちゃん                 実宝教雄

そちこちにしゃがの花咲く竹やぶに鴬が鳴き筍を掘る

春来れば家の周りを雄猫がうろつきまわりわが猫ねらう

新緑の季節めぐりてこともなく悲惨なことはテレビの向こう

北山の尾根の連なり幼少の頃の世界はそのあたりまで

年上らとびしはむかしだに「のりおちゃん」

1 件のコメント:

HaraTetsuya さんのコメント...

来れば家の周りを雄猫がうろつきまわりわが猫ねらう
 (猫の歌となると俄然、精彩を放つ)

新緑の季節めぐりてこともなく悲惨なことはテレビの向こう
 (日常の中に、テレビが深くかかわっている)

北山の尾根の連なり幼少の頃の世界はそのあたりまで
 (子供のころの記憶をたどることの歯がゆさと懐かしさ)

年上の女の子らと遊びしはむかし今だに呼び名は「のりおちゃん」
 (歌の特性をよくとらえて鋭い。私も、死ぬまで「てっちゃん」)