2015年12月5日土曜日

重力に垂るる


俯きてほたるぶくろはなに嘆く前世の罪を背負って泣くか

昨日もホトトギス啼く夜明けからひっきりなしに休みもせずに

鴬はホトトギスとも競い啼く托卵されるを知るや知らずや

重力に垂るるあじさい降る雨の重さに藍のいよよに撓む

わが腹に乗っかる猫の温もりを生きる証しと許しておりぬ

1 件のコメント:

Hara Tetsuya さんのコメント...

俯きてほたるぶくろはなに嘆く前世の罪を背負って泣くか
 (クラシックで、情緒的な歌に)

昨日もホトトギス啼く夜明けからひっきりなしに休みもせずに
 (作者の粘り強い心は、これでもかと杜鵑を詠う)

重力に垂るるあじさい降る雨の重さに藍のいよよに撓む
 (作者の科学する心は、重力や、たわむを生む)

わが腹に乗っかる猫の温もりを生きる証しと許しておりぬ
 (まさに、漱石先生の「猫」の場面を想起する)