2016年12月4日日曜日

石蕗(つわぶき)



山茶花は天の馬より白く咲きわれの(なずき)を覚醒させる

百舌の鳴く金切り声に目覚むれば日本晴れの今日が始まる

猫の世に孤独はあるか摺り寄りて温もり寄する冬を間近に

鶺鴒がわたしの前を横切りぬ宇宙の摂理と関係もなく

いつの間に黄色を放ち石蕗は狭庭の隅で存在示す           

         

1 件のコメント:

TetsuyaHara さんのコメント...

山茶花は天の馬より白く咲きわれの脳を覚醒させる
 (作者の作風を強くにじませた、不思議な雰囲気を醸す佳歌。なずきの、やや、なじまないところはあるが、天の馬のたとえの、作者のおおらかな心を示しているか)

百舌の鳴く金切り声に目覚むれば日本晴れの今日が始まる
 (鵙を詠う歌は多いが、メリハリがあり、さわやかな歌になった。「鵙の野に鉄塔エレキ通わする  茅舎」を連想する)

猫の世に孤独はあるか摺り寄りて温もり寄する冬を間近に
 (作者に猫の歌を詠ませては絶品。猫好きの歌でもある)

鶺鴒がわたしの前を横切りぬ宇宙の摂理と関係もなく
 (とても足元にも及ばない、一歩抜け出た歌)

いつの間に黄色を放ち石蕗は狭庭の隅で存在示す
 (庭園を詠んで、親しみの、懐かしい歌)

ますますの秀歌を詠まれて、一歩抜きんでた感をいだきます。
ますますの活躍を祈ります。