2013年5月2日木曜日

仙人


誇らかに紅梅白梅咲き揃い愉悦のひと日を猫野に遊ぶ

枯れ蓮の池にいくつか椿落ち無色の水面に彩り添える

初鳴きはたどたどしくて幼くて薮の中より姿を見せず

鯉のかげ悠々として池泳ぐ鮒っこどもの王者のように

青鷺は池に立ちいて動かずに痩せた体で仙人のさま

1 件のコメント:

HaraTetsuya1 さんのコメント...

鯉のかげ悠々として池泳ぐ鮒っこどもの王者のように
 (「鮒っこどもの王者のように」、は実宝さまのほのかなユーモアを漂わせています。蓮池を泳ぐ錦鯉の見事な写真も、真実の情景を捉えていますが、短歌は、言葉をもって、より深い真実を表現するものです。そして、それだけ高尚なのです)

青鷺は池に立ちいて動かずに痩せた体で仙人のさま
 (「仙人の様」は、やはり、あなた様のユニークなユーモア精神の表れなのでしょう。写真では表現しきれない、言葉の真実を伝えているのでしょう。こうして、一瞬の時の場面を見事に捉えているのです)

紀州の野にあって、自在に詠まれていることの、うらやましく感じます。
私どもは、高野山麓に、忽然と造られた人工の町の中で、人工の自然に戸惑いながら、それでも、眼前にあるものの真実を言葉をもって捉えようと努力しています。

実宝さま始め、かつらぎ短歌会の歌友の、ご活躍を祈ります。/E