2012年10月8日月曜日

虫一匹


庭の草引きぬきおれば唐突に虫一匹が胸に飛び込む

鯉の餌野良猫食べて減っている空腹だろう少しはいいか

蝉の声いつしか止みて虫すだく猛暑の中にも秋は来ている

小さくて朝顔に似た花咲きて小さなかずらも朝露に濡れ

捨ておきぬめだかの曹に稚魚生まれあわてて餌を求めて走る


1 件のコメント:

HaraTetsuya1 さんのコメント...

庭の草引きぬきおれば唐突に虫一匹が胸に飛び込む
 (橋本市短歌大会に、投稿された一首ですね。一瞬の動きを見事に捉えましたね。虫は、あなた様の懐が居心地良いと思ったのか)

鯉の餌野良猫食べて減っている空腹だろう少しはいいか
 (人は、猫の行いをいたずらと見るが、猫は、おもむくままの自然な行動なのでしょう)

蝉の声いつしか止みて虫すだく猛暑の中にも秋は来ている
 (秋の夕べを詠むのは、短歌の醍醐味ですね。私は、「三夕の歌」を参考に、たくさんの秋の夕暮れの歌を詠みました)

小さくて朝顔に似た花咲きて小さなかずらも朝露に濡れ
 (朝顔の花に似た、喇叭状の花形は、沢山、見かけます。それに気付いたのですね)

捨ておきぬめだかの曹に稚魚生まれあわてて餌を求めて走る
 (メダカの産卵、孵化を観察している人間。そして、小さな変化に、翻弄される人間の性格を捉えていますね)
 作者は日ごろから、自然に向かい、自然の中にうずもれて暮らしている様子がうかがえます。
 ますますのご発展を祈ります。/E