2010年7月5日月曜日

味彩

味彩          実宝教雄
雨足の速まる池の蓮の葉に真珠の玉が膨らみてゆく

あじさいはわがふるさとの味彩か慈雨を降らせて蝸牛(かぎゅう)養う

紫陽花の青は深まり叢(むら)底に村の悲劇の数多が沈む

早朝に子らの巣立ちをうながして燕ら騒ぐ今日は大安

わが祖なる人類生れしアフリカに蹴球競い世界が集う
あああ

1 件のコメント:

haratetsuya1 さんのコメント...

拝啓 五首ともすばらしい歌に仕上がりました。あなた様の実力でしょう。あなた様のさっぱりした人格を現しているようです。

雨音の速まる池の蓮の葉に真珠の玉が膨らみてゆく (鋭い観察の、カメラのレンズが捉えているようです。)

あじさいはわがふるさとの味彩か慈雨を降らせて蝸牛(かぎゅう)養う (味彩としゃれましたね。でで虫を養うとは、よき表現です。)

紫陽花の青は深まり叢(むら)底に村の悲劇の数多が沈む (言葉のしゃれを利用した意味のある歌です。)

早朝に子らの巣立ちをうながして燕ら騒ぐ今日は大安 (今日は大安の、人一倍、幸いを願うことでしょうか。)

わが祖なる人類生れしアフリカに蹴球競い世界が集う (社会詠のすっきり仕上がりました。)

ところで、「NHK短歌」より一報の、わが稚拙の歌が、2年ぶりに入選。再放送7/7(水)昼2:30

 球体の月を揚げたり甲子園  青畝

 ご自愛のほど祈ります。/E