2011年7月1日金曜日

TSUNAMI(ツナミ) その三

歌の題「メルトダウン」としてみるもその言の葉に心が竦む

駄々をこね暴れ放題の原発に政治家どもは権力争い

海人の命と生計(たつき)奪いしはクラーケンとう魔物の仕業か

目覚めては窓開け放つ鯉は無事五月さわやか津波も来ない

鉄線は濃い紫の一輪を何もない朝開きて誇らし

TSUNAMI(ツナミ) その二

災害は政争の具となり被災地を訪(と)う為政者のなにやら空し

流されし四十余万の自動車にチャイルドシートも積まれしままに

わが池に青鷺来ぬは巣作りか地震に避難の家族かなしき

戴きし皇帝ダリアを植えました二〇一一ツナミの春に

おおいぬのふぐりの群は風にゆれ夏の訪れ律儀に告げる

TSUNAMI(ツナミ) 

世界語となりし「ツナミ」は名づけたる母国に牙剥き破壊を尽くす

海神はかくなるまでになぜ怒(いか)る核を扱う民は悪いか

窓のそと春の光が眼に沁みて内のテレビは被災を映す

濁流の津波を眼下に子は父に「逃げるの」と聞き「宿題は」と問う

被災地の卒業式の映像に親を亡くせし心はうつらず

2011年3月10日木曜日


春の雪

同窓会

河岸段丘 

                      
古都に行く高速道を作らんと河岸段丘にダンプ行き交う

春まだき河岸段丘の森燃えて山にこだます数多のサイレン

友の住む河岸段丘雨模様紀の川の上青鷺がゆく

東京に住み居て浮べしふるさとは朝朝眺めし河岸段丘

雪被く構造線の山脈は河岸段丘を従えて大
          

2011年2月23日水曜日